こんにちは、もるたるです。
僕はレンズにレンズプロテクター(保護フィルター)を必ず取り付ける派です。
世の中には
- 解像性能影響(画質劣化)
プロテクターをつけることで、プロテクターなしの状態と比較して画質が悪化する事を気にする - プロテクター割れ
レンズプロテクターが割れた際にプロテクター破片がレンズ本体を傷つけてしまう事を気にする
などを理由にプロテクターをつけない派の方もいると聞いています。
「画質劣化」に関しては、
それが認識できる程度なものならば嫌だなぁとは思いますが、
自分で画質劣化を認識したことがありません。
「プロテクター割れ」に関しては、
確かにその通りかもしれませんが、
普段使う中で割れるほどではない接触によるスレ傷のリスクをむしろ気にする派です。
今回の記事は、僕がこれまで認識したことなかった「画質劣化」を手持ちのプロテクター4種類で検証してみます。
・画質影響が心配でいつもハイエンドなプロテクターを購入している方
・コスト優先でいつも安価なプロテクターを購入している方
は次回のプロテクター選びの参考になるかもしれませんのでぜひご覧くださいください。
結論
先に結論をお話しますと、
それでは検証内容をご確認ください。
今回検証するプロテクター
早速家にあるレンズプロテクターをかき集めてきました。
この中で目に見えて画質劣化を感じられるプロテクターはあるでしょうか。
HAKUBA XC-PRO
こちらはHAKUBAの撥水性、防汚性を売りにしたレンズプロテクターです。
詳細は下記引用を御覧ください。
■超低反射率0.3% / 高透過率を実現した光学性能
表面反射を極力抑え、レンズ性能を最大限引き出すことができます。■極めて高い撥水 / 防汚機能
https://www.hakubaphoto.jp/category/260700
水滴や汚れが付着しにくく、付着した場合でも容易に拭き取り可能。過酷な環境下でもガラス面を常にクリアに保つことができます。

HAKUBA ULTIMA
こちらはHAKUBAのハイエンドレンズプロテクターです。
性能は下記引用をご確認ください。
■光学ガラスを使用したレンズガード
光学性能を追求しカメラのレンズなどに使われるグレードの光学ガラスを採用。格段に優れた光学性能を実現。■超低反射率0.3% / 高透過率 / 紫外線カットを兼ね備えた光学性能
デジタルカメラのセンサー波長域[360-750mm]にて極めて高い透過率を実現。■精密加工による最新の薄枠設計
https://www.hakubaphoto.jp/category/260600/
精密加工によるケラレの少ない最新のワイド対応薄枠設計

Kenko PRO1D プロテクター
Kenkoの標準的なレンズプロテクターです。
今回比較するものの中では一番安価なレンズプロテクターです。
詳細は下記引用を御覧ください。
PRO1D plus プロテクター(W)の表面コーティングは、マルチコートよりも高透過率の「デジタルマルチコート」を採用。反射を大幅に抑制し、面反射0.5%を実現しました。
https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/protect/4961607502525.html

Kenko ZX(ゼクロス)
今はZX(ゼクロス)IIがありますが、当時のKenkoのハイエンドレンズプロテクターです。
超解像度と撥水、撥油を売りにしているプロテクターです。
ZXIIは面反射0.1%ですが、ZXは0.3%以下です。
今回比較するものの中では最も高級なプロテクターで「超解像力」を売りにしています。

検証結果
本来なら一本のレンズで異なる種類のレンズフィルターを比較したいところですが、
手持ち資産の関係で今回は2つのレンズで2種類ずつ試してみたいと思います。
検証1:Hakuba XC-PRO と Kenko PRO1Dを比較してみた。
まずは52mmのフィルター径で、
プロテクターの画質比較をします。
僕が所有しているのは、
KenkoのスタンダードグレードであるPRO1Dと
Hakubaの中級グレードであるXC-PROを比較します。
スペックから予想すると、
撥水性や撥油性は画質に影響してこないと思いますので、
今回はゴーストなどの発生を比較することはしませんので、面反射率もさほど影響なさそうです。
単純に中級グレードで少し高価なXC-PROが良い結果になりそうなため、
と予想します。
それでは早速比較してみましょう。
- 検証機材
- Camera: FUJIFILM X-T30
- Lense: FUJIFILM XF35mmF1.4 (フィルター径52mm)
- ポッチャマ
- カメラ設定
- ISO 感度:1000
- F 値:5.0
- シャッター速度:1/400
- フィルムシミュレーション:PROVIA
- 比較対象
- ①プロテクターなし、②XC-PRO、③PRO1D
- その他
- 撮影設定は上記で固定
- カメラ位置:三脚に固定
- フォーカス位置:ポッチャマの右目の白い部分に合わせる
- RAW画像を横1024pxサイズでLightroomで書き出し。
それでは①②③各条件で撮影したものを並べてみます。



最初から予想はしていましたが、
ぱっと見た限りではさっぱり差分がわかりません。
次に瞳の部分を拡大して、
①と②、①と③を比較してみます。
いかがでしょうか。
正直なところどちらのプロテクターも、
プロテクターなしの写真撮比較して大きな違いは感じることができませんでした・・・
強いて言うならば、
PRO1Dの方が毛の輪郭のシャープさが若干損なわれているような気がします。
→Hakuba XC-PROの方が画質影響が少ないそう・・・・(微妙な差ですが)
したがって、
予想はあたっていると言えるかもしれません・・・・
しかしながらスタンダードグレードでもこの程度しか影響しないんですね。
検証2:Hakuba ULTIMA と Kenko ZX を比較してみた。
次に手持ちに合った77mmのフィルター径で画質比較を行います。
比較を行うのは、
Hakubaのハイエンドグレードプロテクター ULTIMAと、
Kenkoのハイエンドグレードプロテクター ZXになります。
この比較結果の予想をすると、
KenkoのスタンダードグレードPRO1Dで、
ごく僅かにしか画質影響が少なかったのですから、
と思われます。それでは早速比較してみましょう。
- 検証機材
- Camera: FUJIFILM X-T30
- Lense: FUJIFILM XF16-55mmF2.8 (フィルター径77mm)
- ポッチャマ
- カメラ設定
- ISO 感度:1000
- F 値:5.0
- シャッター速度:1/320
- フィルムシミュレーション:PROVIA
- 比較対象
- ①プロテクターなし、②ULTIMA、③ZX
- その他
- 撮影設定は上記で固定
- カメラ位置:三脚に固定
- フォーカス位置:ポッチャマの右目の白い部分に合わせる
- RAW画像を横1024pxサイズでLightroomで書き出し。



今回も拡大しない状態では各条件の差分が全くわかりません。
フォーカスをあわせている目の部分を拡大して①と②、①と③を比較してみます。
いかがでしょうか。
皆さんは比較して差分を認識できましたか?
僕はどちらのプロテクターもプロテクターなしとの差分を認識できませんでした。
→ハイエンドプロテクターは画質影響が認識できない
したがって、こちらも予想通り?でしたが、
ハイエンドクラスのプロテクターはどちらも画質影響を認識できませんでした。
さすがハイエンドクラスのプロテクターといったところでしょうか。
まとめ
ここまで、検証結果をまとめると。
強いて言うならばスタンダードグレードのKenko PRO1Dは若干画質影響がある気がしましたが、
拡大しなければわからないレベルでした。
もし、「僕は解像性能を重視するから、いつも高価なハイエンドのプロテクター」を選ぶという方は、
中級グレードくらい(今回でいうとHakuba XC-PRO)のプロテクターを買って、
その浮いた分を別のSDカードやカメラアクセサリーや撮影の旅費に充てるのもいいかもしれません・・・
また、
僕は撥水、撥油性やゴースト、フレアの発生には着眼しないで、
フレアやゴーストが発生しない条件での解像性能で比較しましたが、
その他の項目で比較してみるのも面白いような気がしました。(むしろそこが真髄なのかも・・・・)
今後、気が向いたら検証してみることにします。
いまのところ(2023/1/31現在)の僕のおすすめレンズプロテクターは、
解像性能影響がわからず、撥水、撥油性も高い上にお値段も手頃なHakuba XC-PROということにしたいと思います。
(これから別の検証した際に変わるかもしれませんので、その点はご容赦ください・・・・)

ここまで読んでいただきありがとうございます。、
また、別項目で検証したくなったら記事にしたいと思います。
こちらの記事が「0より1」、あなたの人生をほんの僅かでも豊かにできたら幸いです。
Twitter,Instagramもやってますので、
記事に関するご意見、要望等あればご気軽にDMいただければと思います。
他にもいくつかの検証系の記事を書いているので、
ご興味がある方は是非御覧ください

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